Embassy of Japan in Nepal
English


ネパール滞在中の注意


1. 治安
ネパールでは1996年から2006年まで続いた内戦の後、2008年以降、幾多の政治的混乱を乗り越えながら、2015年9月に新憲法が制定されました。  以前ほどはゼネストやデモは頻発していませんが、恒常的なガソリン、プロパンガス等の燃料の不足や価格高騰から、新憲法の内容に不満を持つ勢力による道路封鎖、政府車両への妨害等の抗議活動が発生しています。日本人を含む外国人がターゲットとして被害にあった事例はありませんが、巻き込まれて怪我をされた方はいますので、くれぐれも群衆や集団には近づかないようにしてください。

2.犯罪
ネパールは、これまで他の途上国と比べれば比較的安全な国だと言われていましたが、地方からの流民がカトマンズ盆地内に流入し、失業者の増加や物価高騰等から犯罪は増加しています。
買い物客で混雑するマーケットやローカルバス内での置き引き、スリなどの窃盗事件、旅行者が集まるタメル地区を中心に両替や物品販売を装った詐欺事件も発生しています。
また、ネパール産大麻を日本に輸出しようとする密輸事件や旅行者の大麻やヘロインを購入・使用する事件も発生しています。誘われても大麻や薬物には決して手を出さないでください。

3.交通事情
(1)道路状況・交通マナー   
ネパールの道路事情は、陥没や未舗装、歩道の不整備等が見受けられ、良好ではありません。また、信号、横断歩道もほとんどないため、車両の合間を縫って横断しなければなりませんし、街灯等の設備がないため、夜間の歩行は道路の穴や側溝等に足を取られ転倒して怪我をするおそれがあります。    また、人々の交通ルール、マナーに対する意識は希薄で、交差点での一時不停止、無理な追い越し、違法駐車、無秩序な道路横断等が日常化しており、慣れない外国人旅行者にとって非常に危険です。    カトマンズ市内では、道幅が狭いことや自動車・オートバイの増加により、昼間の渋滞が恒常化しています。さらに、オート三輪、自転車、歩行者、牛、野犬等が混在し、その隙間を縫って自動車が通行するため、路上では細心の注意が必要です。

(2)検問
カトマンズ市内を始め各地において、警察や軍による検問が行われることがあります。陸路で移動する場合、検問所では乗客全員がバスから降ろされ、荷物検査を受けるため、出発するまで長時間待たされます。

(3)タクシー・バス
タクシーはむやみにスピードを出したり、無理な追い越しをする運転手が多く、危険な事故も起きています。危険を感じたら運転手に注意することが必要です。また、長距離バスは、地方の山岳部における転落事故、追突事故が毎年各地で多く発生しており、多数の死傷者が出ています。安価なローカルバスや夜行バスの利用は避け、身の安全のため、長距離の移動は飛行機の利用をお勧めします。

(4)交通事故
交通事故の被害者になった場合、加害者からの補償や病院での十分な治療は期待できませんので、道路を横断する際には十分注意してください。また、レンタカーを利用する際は自分で運転せず、必ず運転手付きのレンタカーを使用してください。

4.水・衛生事情
水と食べ物には十分な注意が必要です。当地は衛生状態が非常に悪く、2014年5月、ネパール国内では肝炎、コレラが流行しました。主な原因として飲料水の汚染が考えられています。生水は絶対に飲まないようにしてください。さらに、氷が入っている飲物も控えてください。外食する際は生野菜等はなるべく避け、熱の十分通っているものを食べてください。
また、カトマンズ盆地内の大気汚染は悪化する一方です。特に乾期にひどくなり、喉を痛める方が増えます。外からお帰りになりましたら、よくうがいをしてください。できれば外出中はマスクをすると良いでしょう。

5.医療
ネパールは医療施設が不十分なため、旅行中に病気・怪我等で入院した場合、ネパール国外への緊急移送等が必要となる場合があります。万一に備えて、必ず緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険に加入してください。まれにクレジットカードには必ず医療保険が付いているものと誤解されている方がいらっしゃいますが、事前の申し込みが必要なものや、支払われる保険料が100万円までなどと制限があり、さらに自分で退院時に払った後請求手続きが必要など、カードや契約内容によって違いますので、日本を出発する前に確認をしてください。また、当地の病院では日本と同じ高度な治療は期待できません。手術や難しい治療が必要となった場合は、病院や医師に相談した上で、帰国後の治療を受けるための仮処置をすることをお勧めします。

(1)カトマンズの医療事情
カトマンズ市内には公立・私立を含め数多くの医療機関がありますが、外国人が利用しているのは私立系の数カ所のみです。また、それぞれの病院では外国人とネパール人とで料金体系が違い、ネパール人の数倍の価格設定となっている場合がありますので、利用前に確認が必要です。カトマンズ市内の病院を利用した日本人の報告では、ICUでの治療で、一日20万円を請求された例もあります。

(2)医療機関
  カトマンズで比較的よく外国人が利用する医療機関は次の通りです。

① CIWEC travel clinic (442-4111,443-5232)
日本大使館に近く、欧米の大使館員の利用も多い私立クリニック。  

② Norvic Hospital (425-8554)
24時間緊急外来、内科・外科・小児科・脳外科なども診療している私立病院。病室も比較的清潔できれい。

③ B & B Hospital (553-1930,553-3206)
ベッド数100床の私立総合病院でICU、CCU、CTスキャンなども設置されいる。外科治療可。

6.トレッキング・登山
トレッキングをする場合、トレッキング許可証が必要となる山やトレッキングが制限されている地域があります。カトマンズの出入国管理事務所やトレッキング専門旅行会社で事前に確認してください。トレッキング許可証も同事務所で取得できます。  
登山の場合、6,500メートル以下の山であれば、ネパール山岳協会で許可証を取得できますが、それ以上の山の場合は登山許可証を観光省で取得する必要があります。ネパール政府に登録しているトレッキング専門旅行会社を通じて手続きを行います。国立公園には、入園許可証が必要な地域があります。   また、トレッキングと言っても、標高3,000メートル以上のルートがほとんどであるため、高山病の危険を伴います。体調に異常を感じたら、その場に留まり休憩をとるか、下山してください。仲間に迷惑をかけるからもう少し我慢しようなどと考えることが命取りとなる場合があります。体調の変化に敏感になり、遠慮せずガイドや仲間に申し入れてください。また、ガイドをつけないトレッカーが道に迷ったり、不慮の事故に遭ったりすることがありますので、必ずガイドをつけるようにしてください。

7.高山病
ネパールでは、毎年多くの日本人旅行者や登山者が亡くなられており、緊急搬送、当地での入院事例は枚挙にいとまがありません。 登山、トレッキングをする方は、事前に高山病について十分に知っておくことが重要です。また、高山病や怪我をした場合、ヘリコプターで緊急搬送が必要な場合がありますが、飛行距離や山の事情により違うものの、一回の利用で200万円請求されることもあります。登山、トレッキングされる方は必ず緊急搬送費用が補填されている海外旅行傷害保険に加入してください。加入されていない場合は自己負担となります。
高山病死を減らす目的でヒマラヤ救助協会は、高山病についての啓蒙活動 ( http://www.ueda.ne.jp/~sherpa/hsa/hra.html (邦訳)を行っています。また、日本旅行医学会の高山病の項( http://www.jstm.gr.jp/mountain_sickness.html )も参照することをお勧めします。

8.滞在時の留意事項
(1)滞在時の各種届出
外国人登録を行う必要はありませんが、滞在の目的に見合った査証を取得しておく必要があります。

(2)滞在許可の延長手続き
観光査証で入国した後、滞在日数を延長する場合は、カトマンズとポカラにある入国管理局,またはインターネット上(*http://www.online.nepalimmigration.gov.np )から滞在許可(Stay Permit)の延長手続を行うことができます。延長には、申請書と手数料(延長1日につき、2米ドル)が必要です。また、同一暦年(1月1日~12月31日)で最大150日まで延長できます。滞在許可を延長しないと不法滞在者として強制退去させられますので、延長手続は必ず行ってください。

(3)旅行・写真制限
ヒンズー教の施設の一部には、宗徒以外の立入りを禁止している施設もあります。 空港及び軍関係施設の写真・ビデオによる撮影は禁じられています。一部の大使館を含む外国施設も写真撮影を禁じられている場所がありますので注意してください。
また、観光客がよく訪れるカトマンズ市内にあるクマリ寺院の「生き神様」と呼ばれる少女及び幾つかのヒンズー教寺院、一部の博物館等の写真撮影は禁じられています。

(4)各種取締法規
①薬物
ネパールでは薬物の取締りが厳しく、空港での荷物検査も厳しく行われています。外国人であっても違反した場合には、禁固刑及び罰金刑に処せられます。観光客の集まる場所では、薬物の購入を勧める密売人をよく見かけますが、安易に手を出すと取り返しのつかない結果になります。  
また、日本にいる友人に荷物を届けて欲しいと頼んでくるネパール人がいますが、知らないうちに薬物の運び屋として利用されることがありますので、中身が分からない荷物は引き受けないでください。さらに、お金に困っている日本人に荷物をバンコクまで運べば高額の報酬を支払うと依頼してくる場合もあります。荷物の中身が薬物であった場合、たとえ知らなかったとしても逮捕、処罰の対象になります。

②喫煙
ネパールでは、公共の場所(政府施設及びその関連施設、教育施設、空港、公共交通機関及びその待合所等)で喫煙をしてはならないと法律で定められています。この法律に違反した場合は、100ネパール・ルピー(約100円)から10万ネパール・ルピー(約10万円)の罰金が科せられます。これらは例示的な場所であり、これ以外の場所でも取り締まられる場合もありますので、不用意に喫煙をすることのないよう十分注意してください。

③持ち出し規制

  • 骨董品等:ネパール国内で購入した骨董品は、作成後100年未満の物に限り、考古局の許可を得て、国外へ持ち出すことができます。
  • 動植物・昆虫:動植物、昆虫を国外に持ち出す場合は、森林保全省の許可が必要です。無許可でこれらの物を持ち出すことは、法律により禁止されています。
  • ネパール・ルピー:ネパール・ルピーの国外持ち出しは禁止されています。再両替は、 空港出発ロビー(1F)のNABIL BANKにてできます。ただし、外貨をネパールルピーへ両替した際の換金証明書が必要であり、証明書に基づく両替金額以上の再両替はできません。


  • 9.旅券をなくした場合
    万一旅券を紛失・盗難にあった場合、大使館で紛失した旅券の失効手続きのあと、新旅券の発給もしくは「帰国のための渡航書」を発給致します。手続きには以下の書類等が必要になります(詳しくは大使館領事班までお問い合わせください)。    

  • 現地警察署が発行した「紛失・盗難届証明書」
  • 写真(45mm×35mm) 2葉
  • 戸籍謄(抄)本 1通
  • 申請書 1通(大使館領事班窓口でお渡ししています)
  • 手数料
    なお、「帰国のための渡航書」は、日本に直行する場合にのみ有効です。また、新旅券(渡航書)受領後に、入国管理局事務所で査証の確認手続きが必要になります。

    10.その他の留意事項
    (1)野犬
    ネパールの野犬は狂犬病の危険があります。都市部であっても夜間になると野犬が活発になり、襲われる危険がありますので、外出はできるだけ自動車を利用することをお勧めします。万一、徒歩で出かける必要があるときは、近づいてきた野犬を追い払うために、杖や棒を携行した方が安全です。

    (2)トラベラーズ・チェック(T/C)
    ネパール国内ではトラベラーズ・チェックが使用できませんので、ご注意ください。

    <緊急時の連絡先>
    ●警察  
    緊急時:100  
    ツーリストポリス・カトマンズ市:(01)4247041
    ツーリストポリス・ポカラ市:(061)462761

  • ●在ネパール日本国大使館
    (代表)(国番号977)-1-4426680


    (了)
    [ HOME ]
     
     
    Copyright (c) 2012: Embassy of Japan in Nepal
    法的事項      アクセシビリティについて      プライバシーポリシー