大使メッセージ

2020/6/10

カトマンズでは,紫色の美しいジャカランダがあちこちで咲いて夏の近づきを伝えてから,連日降る雨の後は山の緑が美しい季節となりました。
 
日本とネパールは1956年に外交関係を樹立してから,長い間友好的な関係を築いてきており,現在に至ります。令和を迎え,昨年の即位の礼にはバンダリ大統領が初訪日されて,本年1月は中山外務大臣政務官の来訪と,両国ハイレベルによる往来に加え,日本とネパールの間では大勢の皆さまによるさまざまな交流が行われてきています。大変残念ながら,コロナウイルスの影響のために,しばらくの間は両国間の往来が難しい状況となってはいるものの,日本とネパールの友好関係は決して変わることはありません。
 
コロナウイルスの流行により,日本政府は「新しい生活様式」を提言しました。感染リスクを下げるため,毎日の生活においても「3密」(密閉空間,密集場所,密接場面)を避ける必要があります。この新たな世界において,私たちは文字どおり「相手の立場に立って考える」ことが求められています。相手の方が,自分と会うことに不安はないだろうか,不安を感じているようであれば,自分はどのように行動すればよいのかということを,常に考える必要があるのです。私たちひとりひとりが,他者に対する本当の思いやりの心を持つことが,求められるようになったといえるでしょう。
 
外交とは,相手の国の状況を理解し,お互いに思いやり助け合い,友情によって世界の平和につなげることであると思います。今こそ,相手の立場に立って考えることが重要です。これまでも,多くの方々が活発に交流され,日本とネパールの友好関係を温めてこられました。本年は,冒険家の植村直己氏・登山家の松浦輝夫氏が日本人としてエベレスト初登頂に成功されてから50周年となります。このようなさまざまな記憶とともに,日本とネパールは今後も友情の歴史を一層深めていくことでしょう。
 
皆さまも,日本とネパールのそれぞれの国に暮らすご友人に,お互いに健康な状態で再会できることを心待ちにされていることと思います。大使館としましては,邦人の皆さまへの安全情報をはじめとする各種行政サービスを提供させていただき,皆さまのご活動を引き続きサポートさせていただきたいと思います。

2020年6月
駐ネパール日本国特命全権大使
西郷 正道
 

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