菊田大使によるスピーチ：パタン・セカンダリースクールの復興工事完了式典（ラリトプール市パタンドカ）（2021年4月19日）
令和3年4月20日
4月19日、菊田大使はラリトプール市のパタン・セカンダリースクールの復興工事完了式典でスピーチを行いました。日本政府は、2015年のネパール大地震以来、ネパールの復興と再建を支援しています。
この学校も地震の被害を受けたため、当時地震の被害を受けた236校の復興を目的とした150億ネパールルピーを動員する「緊急学校復興事業」（ESRP）によって再建されました。当日、同式典に出席したオリ首相からは、日本政府からの支援に感謝を述べる旨の発言がありました。本支援を通じてネパールの教育水準が向上し、震災に強く未来の世代のための社会経済開発につながることを期待いたします。
この学校も地震の被害を受けたため、当時地震の被害を受けた236校の復興を目的とした150億ネパールルピーを動員する「緊急学校復興事業」（ESRP）によって再建されました。当日、同式典に出席したオリ首相からは、日本政府からの支援に感謝を述べる旨の発言がありました。本支援を通じてネパールの教育水準が向上し、震災に強く未来の世代のための社会経済開発につながることを期待いたします。
菊田大使によるスピーチ：パタン・セカンダリースクールの復興工事（ラリトプール市パタンドカ）（2021年4月19日）
カドカ・プラサード・シャルマ・オリ首相
クリシュナ・ゴーパル・シュレスタ教育・科学技術大臣
チリ・バブ・マハラジャン・ラリトプール市長
スシル・ギャワリ復興庁長官
ラム・サラン・サプコタ復興庁中央プロジェクト実施局プロジェクトディレクター
学校管理委員会会長
ご来賓の皆様
日本政府を代表し、ラリトプール市のパタン・セカンダリースクールの復興工事が完了したことを祝福したいと思います。これは、ネパール政府が「緊急学校復興事業」（ESRP）を推進し、これを実現するために懸命に取り組んできたすべての人々の共同の努力の結果です。
私も含めて、2015年4月25日に何が起こったのかを覚えています。日本政府は、震災以来、ネパールの復興と再建を支援してきました。地震の直後、日本政府は救助と医療サービスのために災害救援チームを派遣しました。 2015年6月25日にカトマンズで開催された「ネパール復興国際会議」において、日本政府は、320億円（約350億ネパールルピー相当）の日本の支援を表明しました。地震の被害を受けた236校の復興を目的とした150億ネパールルピーを動員する「緊急学校復興事業」（ESRP）はその一部でした。
今年3月末までに、ラリトプール、ダディン、ヌワコット、ラスワ、ゴルカ、マクワンプルの6地区で215校の再建が完了しました。パタン中等学校はそれらの完成した学校の1つです。ご存知のように、日本は約束を守る国です。当初対象となった236校に加えて、38校が追加されました。したがって、このプロジェクトでは、2022年11月までに合計274の学校が再建されます。ESRPは、学校の再建と改修だけでなく、Build Back Betterのコンセプトの下でより良い復興を目指しています。それは、持続可能な社会経済的成長のための教育サービスと耐震性の向上に貢献します。
日本も自然災害が発生しやすい国です。私たちは、被災から回復する過程に付随する影響、結果、および困難を理解しています。日本政府は、自身の経験と教訓に基づいて、ネパールの人々と共感と連帯を共有し、この災害からのネパールの復興のためにネパール政府及び国民と協力してきたのです。
最後になりましたが、校長、学校運営委員会、教師、そしてこの学校の再建の成功につながった生徒たちの忍耐と情熱に敬意を表したいと思います。パタン・セカンダリースクールはネパールで2番目に古い学校です。このような歴史的で重要な学校の再建を支援できたことを光栄に思います。新しい校舎は、今日見ることができるように、その歴史的なモチーフから美しいデザインを継承しています。さらに、「Build Back Better」と「Child、Gender and Disabled（CGD）friendly」の両方のコンセプトで再構築されました。一般教室、及び物理、化学、生物用の実験室、図書館、コンピューター室、さらにはトイレなどの必要な施設は、生徒たちが質の高い教育を受けるのに役立ちます。学校時代の記憶は一生続きます。この新しい校舎によって、生徒たちが安全を感じ、恐れることなく勉強に集中できるようになることを願っています。学校はまた、将来の自然災害の際に地域社会の避難所として機能する可能性もあります。
最後に、ESRPプロジェクトが日本とネパールの関係、そして両国の人々の友情をさらに強化することを願っています。
ありがとうございました。ダンニャバード。
在ネパール日本国特命全権大使 菊田豊
クリシュナ・ゴーパル・シュレスタ教育・科学技術大臣
チリ・バブ・マハラジャン・ラリトプール市長
スシル・ギャワリ復興庁長官
ラム・サラン・サプコタ復興庁中央プロジェクト実施局プロジェクトディレクター
学校管理委員会会長
ご来賓の皆様
日本政府を代表し、ラリトプール市のパタン・セカンダリースクールの復興工事が完了したことを祝福したいと思います。これは、ネパール政府が「緊急学校復興事業」（ESRP）を推進し、これを実現するために懸命に取り組んできたすべての人々の共同の努力の結果です。
私も含めて、2015年4月25日に何が起こったのかを覚えています。日本政府は、震災以来、ネパールの復興と再建を支援してきました。地震の直後、日本政府は救助と医療サービスのために災害救援チームを派遣しました。 2015年6月25日にカトマンズで開催された「ネパール復興国際会議」において、日本政府は、320億円（約350億ネパールルピー相当）の日本の支援を表明しました。地震の被害を受けた236校の復興を目的とした150億ネパールルピーを動員する「緊急学校復興事業」（ESRP）はその一部でした。
今年3月末までに、ラリトプール、ダディン、ヌワコット、ラスワ、ゴルカ、マクワンプルの6地区で215校の再建が完了しました。パタン中等学校はそれらの完成した学校の1つです。ご存知のように、日本は約束を守る国です。当初対象となった236校に加えて、38校が追加されました。したがって、このプロジェクトでは、2022年11月までに合計274の学校が再建されます。ESRPは、学校の再建と改修だけでなく、Build Back Betterのコンセプトの下でより良い復興を目指しています。それは、持続可能な社会経済的成長のための教育サービスと耐震性の向上に貢献します。
日本も自然災害が発生しやすい国です。私たちは、被災から回復する過程に付随する影響、結果、および困難を理解しています。日本政府は、自身の経験と教訓に基づいて、ネパールの人々と共感と連帯を共有し、この災害からのネパールの復興のためにネパール政府及び国民と協力してきたのです。
最後になりましたが、校長、学校運営委員会、教師、そしてこの学校の再建の成功につながった生徒たちの忍耐と情熱に敬意を表したいと思います。パタン・セカンダリースクールはネパールで2番目に古い学校です。このような歴史的で重要な学校の再建を支援できたことを光栄に思います。新しい校舎は、今日見ることができるように、その歴史的なモチーフから美しいデザインを継承しています。さらに、「Build Back Better」と「Child、Gender and Disabled（CGD）friendly」の両方のコンセプトで再構築されました。一般教室、及び物理、化学、生物用の実験室、図書館、コンピューター室、さらにはトイレなどの必要な施設は、生徒たちが質の高い教育を受けるのに役立ちます。学校時代の記憶は一生続きます。この新しい校舎によって、生徒たちが安全を感じ、恐れることなく勉強に集中できるようになることを願っています。学校はまた、将来の自然災害の際に地域社会の避難所として機能する可能性もあります。
最後に、ESRPプロジェクトが日本とネパールの関係、そして両国の人々の友情をさらに強化することを願っています。
ありがとうございました。ダンニャバード。
在ネパール日本国特命全権大使 菊田豊
